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樹脂押出で大切なのは“必要な部分に必要な精度を”という考え方

図面をいただいたとき、まず確認するのは「公差」と「設計が現実的かどうか」です。
樹脂は温度や湿度で伸び縮みするため、±0.1mm と ±0.02mm では求められる精度の世界がまったく違います。
ときどき、機能に対して明らかにオーバースペックな公差が入っている図面もあり、
「これは本当に必要な精度なのかな」と感じることがあります。

中空部分についても同様です。軽量化のための“肉盗み”であれば設計意図として理解できますが、
その部分にまで細かい公差が入っている場合、
「こちらは機能部でしょうか? もし機能に関係しない部分でしたら、公差は括弧寸法でどうですか?」
と確認させていただくことがあります。

一方で、嵌合の関係で“内側だけ厳しい公差が必要”というケースは全く問題ありません。
どこが機能部で、どこが軽量化のための部分なのかが分かると、
製造側としても最適な成形条件を組み立てやすくなります。

大切なのは、必要な部分に必要な精度を という考え方です。
公差を詰めすぎると、成形が不安定になったり、コストや納期に影響が出たりと、
かえって製品全体のバランスが悪くなることもあります。

私たち製造側も、お客様と二人三脚で“ちょうど良い設計”を一緒に作りたいと考えています。
図面を作成される際は、ぜひ一度「この公差は本当に必要か」を見直していただけると、
より安定した品質とスムーズな製造につながります。