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技術は人から人へ。押出成形の“感覚”を次の世代につなぐ57期目

7月1日、北資化成工業は創立57期目を迎えました。 春日部で資材屋として始まった私たちの会社は、時代の変化の中で“自分たちでモノを作る”道を選び、

創業者である祖父の代で押出成形をスタートしました。そこから樹脂の押出成形・二色成形を中心としたメーカーへと進化してきました。

祖父のことを、私は“優しいおじいちゃん”という記憶しか持っていません。

周りの人に対して誠実で、家族にも現場にも同じように優しい人でした。その人柄は会社の根っこになっていて、今も北資化成工業の空気の中に残っています。

父はその根っこを受け継ぎながら、祖父が始めた押出成形の事業をさらに広げ、

技術と現場力を積み上げてきました。メーカーとしての土台を強くし、会社の“ものづくりの芯”を育てた世代です。

そして今、定年を迎える仲間が増えていく中で、技術継承は会社の未来に直結するテーマになっています。

押出成形は、温度や材料の癖、ダイスから出てくる瞬間の状態など、図面だけでは伝わらない“感覚の技術”が多く、現場でのOJTが技術継承の中心であることは変わりません。

その一方で、製品図に紐づけて成形動画を残せるようにすることで、次の世代が学びやすい環境づくりも進めています。

図面と動画がセットになっていることで、材料の状態や冷却のタイミングなどを事前にイメージでき、教育の初速が上がります。

ベテランの感覚を完全に再現することはできませんが、「まずはこれを見ればいい」という土台を残すことは、これからの技術継承に欠かせないと考えています。

 

そして57期目を迎えられたのは、長年ご依頼をくださるお客様、現場を支えてくれる従業員、ものづくりを共に進めてくださる協力メーカーの皆様のおかげです。

歴史も技術も、私たちだけでは積み上げられませんでした。心から感謝申し上げます。

 

祖父が作った温度、父が築いた技術。そのバトンを次につなぐために、北資化成工業はこれからも変わり続けていきます。