試作がうまくいきません・・・と思いきや
現在、PP樹脂を使用した新しい試作品に取り組んでおりますが、形状が安定せず、しばらく苦戦しておりました。
今回の品物は 幅40mm超の比較的大きめの押出品で、H型の平板に近い構造です。
上下で肉厚が異なるため、冷却時の収縮差が大きいのか、成形後に 内側へ倒れ込むような反り が発生してしまう状況でした。
金型の見直しやサイジングの再製作など、いくつかの対策を試したものの改善が見られず、原因の切り分けにも時間がかかりました。
冷却差なのか、流動なのか、形状起因なのか——
判断が難しく、現場でも慎重に調整を進めていました。
そんな中、真ん中の薄肉部分について 肉厚は変えずに“流動だけ良くする”方向で削りを入れたところ、形状が一気に安定 しました。
どうやら薄肉部での流動抵抗が反りの起点になっていたようで、冷却差よりも“流れの偏り”が支配的だったようです。
大掛かりな改修に踏み込む前に気づけて、本当に助かりました。
押出成形は、温度・流動・冷却のバランスが少し崩れるだけで形状が変わってしまうため、
今回のような非対称形状では特に調整が難しくなります。 改めて、基本に忠実な見直しの重要性を感じた試作でした。
久々にてこずった案件でした。




